3/11 中の湯温泉旅館(7:30)~高天原(10:00)~2300台地(11:30)~焼岳南峰(12:00)~下堀沢出合(14:30)~釜トンネル(15:30)
焼岳 山頂は今もなお噴煙を上げる。
3/10 中の湯温泉旅館に泊。初めての旅館泊の登山だ。硫黄のにおいが立ち込める温泉にゆっくり浸かり、翌日に備える。明日は、日本海低気圧の影響で午後2~3時までは晴れ、その後は雪で荒れた天気が予想される。一瞬をついた山行となる。山頂のリミットは12:00か。
3/11 予想通り晴れ。昨日の雪は20cm位はつもったろうか。
7:40、中の湯の裏手の急な尾根を登るが、雪が柔らかくかつ乾燥雪なのでシールが効きづらく登りにくい。林の中の急登をあえぎ、ひとつポコを越すと高天原に飛び出した。
高天原。焼岳が噴煙を上げる。 |
おなじみの穂高吊尾根 |
彼方には焼岳の噴煙。北に眼を移すとまだまだ厳冬の装いの穂高の吊尾根、霞沢岳。
下堀沢を行くか、焼岳南峰から伸びる左手の尾根をいくか迷う。昨夜の降雪でずっと沢筋を行くのも少し気が重く、途中の派生尾根から稜線に上がろうとルートを定める。
結構な高度の斜面をジグを切ってようやく尾根へ。上の方は雪がかなりパックされており、昨日の雪はスラブ化している。トラバースをすると表面のスラブがはがれ、きれいに落ちていく。
上高地をバックに稜線へ登る。大正池も静けさの装いの中にある。 |
11:30ようやく2300の肩へ。ここからは険しく、岩がのぞく稜線をシートラーゲンで直登。風が強い。左手に乗鞍、右手に穂高を望み、一歩一歩の急登にあえぐ。
やっとのことで山頂。12:10。なんとか予定通りだ。すでに、遠くの空はうす雲がかかり始めた。急がねば。
山頂より。笠が岳、槍穂連峰。 |
12:30 山頂発。どこから下るか迷うが、2300まではスキーを担いで登ってきた稜線をクライムダウンすることとする。途中からスキーを履くがウィンドクラストしており、ターンが厳しい。
2300の肩から高天原に向けて滑降。ここからはパウダー!独特の浮遊感が心地よい。見上げると、新雪に刻まれるシュプール。素晴らしい。
高天原へ向けて滑りこむ |
新雪に刻まれるシュプール |
パウダーのツリーラン。雪が降り始めた。 |
14:30 下堀沢出合。梓川の徒渉が厳しいが強引に行く・・・・と、やはりボチャーン。靴の中まで水が浸水。しかし、そんなことはお構いなく向かいの急斜面を林道に向けて這い上がる。
15:00 ようやく林道に出た。雪は一層厳しくなるなか、スキーを担ぎ、釜トンネルに向けて歩を進めた。