黒部へ、上ノ廊下へ。
8/17 黒四ダム~平の渡し~奥黒部ヒュッテ
荷物の軽量化を図り、前回の丹波川からトレーニングを重ね、いよいよ上ノ廊下へ。天気が崩れることが予想され、逡巡したが17日早朝、夏休みでにぎわう扇沢からトロリーバスに乗り込み、延々とエメラルドグリーンの黒部湖の縁を奥黒部ヒュッテへ向かう。
平の渡しでは満々と水を湛える黒部湖を対岸へ。そしてはしごのアップダウンを繰り返すと上の廊下の入り口、奥黒部ヒュッテの広々としたテン場に到着。
今夜はでかいイワナをさばいて刺身をつまみに乾杯だ。
黒四ダムより |
平の渡し 静かな湖面を対岸へ渉る |
8/18 奥黒部ヒュッテ~東沢谷
いよいよ上の廊下へ。昨夜は一晩中雨。やはり増水しているようで最初の徒渉がきびしく、天気予報もよくない。この先が思いやられるのであっさりあきらめ、東沢へ転進した。
こちらもかなり水量が多く河原を渡渉を繰り返し遡る。そして広河原でテントを張る。まだ時間も早く、吊竿をだす・・・・と釣れるわ釣れるわ。ふたりで合わせて合計9匹のイワナ。さっそく焚火をおこし、今日もイワナの刺身と塩焼きだ。
焚火で暖をとりながらゆっくりと時間が流れていく。
焚火といわなでゆっくりとした時間が流れていく。 |
東沢乗越をめざして |
東沢 源頭の様相だ |
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完ぺきなルートファインディングで東沢乗越に飛び出した |
ガスの合間に黒部湖~東沢が見える |
岩苔小谷 源流の様相 |
8/19 東沢谷(広河原てん場)~東沢乗越~水晶小屋~三俣山荘
夕べは焚火の途中で雨が降り出し、一晩中降り続いた。雨の中を撤収、東沢乗越を目指す。そのうちに雨もやみ、ところどころ青空ものぞく天気となった。正面には水晶岳からつらなる山稜が堂々とそびえる。すでに源頭の雰囲気の中、着実に高度を稼ぐ。
ほぼ完ぺきなルートファインディング東沢乗越へ到着。振り返ると延々と歩いてきた黒部湖から東沢が糸のようにガスの合間に小さく見える。反対側はどでかくそびえる鷲羽岳、反対側は黒部五郎岳、少し向こうには大天井。
登山者が何人か行きかう中、沢支度を着替え、今日のテン場、三俣山荘を目指す。数年前、山スキーで来た時は白一色だったな。今日は真夏の木々に山肌は隠れ、また違った印象だ。
ガスの中、三俣山荘を出発。今日は、今回の山行の中で最も天気が悪く、視界もあまりない。今回は一度もピークを踏まなかったな、と考えながら三俣蓮華の山頂の手前を双六小屋へ巻道を行く。双六小屋は、やはり夏もいい雰囲気だな、と思いながらも雨の中を先を急ぎ鏡平へ。天気が悪くとも素晴らしいところだ。天気が良ければ池の向こうに槍がみえるのだろう。
いよいよ雨は激しくなり、歩を早める。それなのに、わさび平方面から登ってくる登山者も多い。今日はどこで泊まるのだろう。ずぶぬれになりながらやっとのことで新穂高温泉着。新穂高温泉の濃い湯に浸かり、山行の疲れをいやした。
上の廊下は今年も行けなかった。でもイワナも釣れたし、いい夏休みの山旅だったかな。
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