10/11~12 島々-島々谷-小嵩沢-小嵩沢山-ワサビ沢下降-徳本峠登山道-島々
10/11 島々-島々谷右岸車止め駐車場(8:30)-小嵩沢出合(9:15)-ケミ沢二俣?(11:00頃)-1470付近
(二俣と間違えた地点)(12:08)-三段の滝1800付近(14:00)-BP2000付近(16:30)
10/12 BP(6:30)-小嵩沢山南峰肩2300(7:30)-小嵩沢山(8:00)-ワサビ沢下降1600付近(10:30)-登
山道(12:00)-駐車場渓点(15:15)
山道(12:00)-駐車場渓点(15:15)
島々谷の奥座敷にある小嵩沢山、標高2387。意識したことはなかったが鍋冠や黒沢山の向こうに松本盆地の南側からも見えるらしい。登山道はなく、遡行図もなし。今年最後の沢登りを高校同級生のyoneyamaと遡行。当初、ケミ沢を遡行する予定だったが、地形図を読み違え、小嵩沢を詰めてしまった。
10月11日(土)晴れ
大型の台風が来る予想だが、台風の速度もゆっくりであり、このあたりはさわやかな秋晴れ。
おなじみの「徳本峠入口」の看板を入り島々谷右岸を行き車を止め、林道を歩きだす。1時間ほどで吊り橋を渡って小嵩沢出合へ。山は中腹まで紅葉が降りてきている。
取水口を過ぎ、入渓するとまもなくゴルジュっぽくなる。「もうそろそろケミ沢が出合う二俣か?」と進むがなかなか二俣っぽいところはない。
吊り橋を渡り小嵩沢へ。 |
まもなくゴルジュっぽくなる。 |
紅葉が秋の陽に透けて美しい。 |
二俣(と思っていたところ)を過ぎると沢は急に荒れ始め、木が倒れたりしており、ガレ沢も流入してきている。やがて三段の滝。下段はカッパを着込みシャワーを浴びながら登る。ヒャー!冷たい!上部は結構立派。直登は難しいので左側を高巻くがこれが結構悪く、やっと沢床へ戻ると足がつった(1800付近)。
沢は秋の様相。 |
3段の滝。左を高巻く。 |
しかしここからは水が枯れだし、ガレた沢となる。踏み出すたびに足元が崩れ、体力を消耗する。伏流になっているものと思い込んでおり水も汲まずに沢を突き上げる.
やがて急傾斜となりすでに源頭の様相となった。周囲の地形から、小嵩沢を詰めてしまったことを悟る。
時間はすでに16:00。水があるところまで下るかどうか逡巡するが、明日の行程のことを思い、小嵩沢山の南峰から派生する支尾根に這い上がり、馬の背の尾根上にやっと2人寝られる地点でツェルトを張った。
夕暮れの向こうに松本盆地の街がうっすらと見える。
やがて急傾斜となりすでに源頭の様相となった。周囲の地形から、小嵩沢を詰めてしまったことを悟る。
時間はすでに16:00。水があるところまで下るかどうか逡巡するが、明日の行程のことを思い、小嵩沢山の南峰から派生する支尾根に這い上がり、馬の背の尾根上にやっと2人寝られる地点でツェルトを張った。
夕暮れの向こうに松本盆地の街がうっすらと見える。
水なしビバークはふたりとも初体験。水っぽいものはワインとウイスキーのみ・・・ということで、スモークレバーを食べながらワインを飲んで渇きをいやしのだった。
急なガレ沢となる。 |
一夜お世話になったビバークポイント |
昨夜は月が明るく、ツェルトの中まで明るいくらい。
カワキモノと残ったおにぎりを分けて食べ、早々に出発。熊笹の急な尾根を藪をこぐ。まさに全身運動で息がすぐに上がる。休み休み登り、一時間ほどで稜線に出た。
カワキモノと残ったおにぎりを分けて食べ、早々に出発。熊笹の急な尾根を藪をこぐ。まさに全身運動で息がすぐに上がる。休み休み登り、一時間ほどで稜線に出た。
東には雲海の向こうに浅間山、美ヶ原も見える。
雲海の向こうに浅間山 |
南峰からみた小嵩沢山。 |
小嵩沢山山頂 藪の中の三角点。 |
木々の間に槍ヶ岳。 |
木々の間に穂高岳。 |
山頂からは熊笹の急な北斜面を下り、ワサビ沢を目指す。1900あたりで沢に出て、やっと水を飲むことができた。
ワサビ沢上部は結構ぬめっており、またガレていて非常に下りにくい。
1600付近で傾斜も緩やかになってきたので、平らなところで焚き火をして餅入りの納豆汁の朝飯とする。yoneyamaが手際よく火を熾す。焚き火をすると酒が飲みたくなるがここは我慢。一時間ほどまったりとする。
ここからは傾斜もゆるくなり、秋のやさしい陽を浴びながら気持ちよく下ると、小一時間で岩魚留小屋付近の徳本峠への登山道と出合った。
ここからは傾斜もゆるくなり、秋のやさしい陽を浴びながら気持ちよく下ると、小一時間で岩魚留小屋付近の徳本峠への登山道と出合った。
帰りの林道からは小嵩沢山の南峰だろうか、谷の向こうにシルエットとなっていた。
ワサビ沢を下降。 |
秋の日差しはやさしい。 |
帰りの林道より。奥に見えるのは小嵩沢山南峰だろうか。 |
ヤマレコ記録: