2015年2月19日木曜日

乗鞍岳北方稜線縦走(坂巻温泉~十石山~乗鞍岳~Mt.乗鞍スキー場)(序盤で撤退)

坂巻温泉~安房山中腹1430m地点往復


2/13(金)
坂巻温泉(10:00)~1430地点(13:45)泊

同じクラスだった高校の同級生3人で山スキーを使って地元の山を2泊3日でテントを持たずイグルー泊で縦走しようと計画。
高層天気図をみると-36℃/500hpaの寒波が到来しそうな週末。それでも、冬型でも悪天の少ない山域だし少しくらいの雪ならば、と松本ICへ向かう。ここで合流。一台を下山予定のMT乗鞍スキー場の駐車場にデポし、スタート地点の坂巻温泉に車を回す。

坂巻温泉から安房山へ続く尾根の取りつきを探す。登山道等はないので雪がつく冬季ならではのバリエーションルートとなる。
国道から分かれる旧道の橋を渡って登り始めるがいきなりの急登。尾根も細く、スキーを使えるような状況ではなく、アイゼンを着け、のっけからシートラーゲン。想像以上に痩せた急な岩混じりの尾根をバランスを取りながら慎重に登る。降り積もったばかりのパウダースノーはツボ足だとよりどころがなく、なかなか進まない。ほとんどyoneyamaにラッセルしてもらい、微妙なバランスで登る個所はロープを出して荷揚げをしながら何とか進む。
細く痩せた尾根を行く

スキーも担ぐ

こんな岩場も
 何度か引き返すことを逡巡しながらもやっと傾斜が緩やかな尾根へたどり着く。すでに14時。少し平らになった場所で今日はここまでとしてイグルーを作ることとする。
風が強くなり、寒さが厳しい。
イグルーにすでに80泊もし、PEAKS3月号でイグルー作りの講師としても登場したyoneyamaの指導の元、ブロックを切り出し積んでいく作業は楽しい。長細い雪を切り出すのがコツのようだが今日は標高が低いせいかなかなかうまくできない。8割方作ったところでうっかりブロックを崩してしまったりしながら何とかイグルー完成。
作り直したせいもあり少し狭く、また隙間もあるが3人で寝るには十分なイグルーができた。
せっかく作ったのに崩れたイグルー

あと少しで完成
 さっそく中に入り、暖をとりながら宴会。酒も豊富だ。天気予報を聞くと、回復は遅れそうで明後日まで雪が残りそうだ。まあ、この3日はどう使おうと自由だ、3日かけて安房山往復でもいいやということになり、開き直りシュラフに入る。
イグルー内部でくつろぐ

天井の様子
 2/14(土)
1430地点(9:30)~坂巻温泉(13:00)

昨夜はイグルーの隙間から雪が吹き込んだりしたようで朝起きるとシュラフカバーの上に雪がうっすら積もっている。それほど寒くはなかったのだが、外は結構雪が降ったんだな。
とにかくお茶を飲んで朝飯を食べて、せめて安房山までと思うが天気図を見るとかなり低気圧が発達している。寒気も残っており天気の回復は見込めそうもない、ということで坂巻温泉に下ることに。
まあ、イグルーに泊まれたし今回はよしとしよう、と下るが、昨夜降った雪は昨日のトレースをすべて消し、また痩せた尾根をスキーを担いで木々の枝をかわしながらの下降はかなり難儀した。
それでも時々なぜか見える晴れ間に励まされながら下る。わずか200m余りしか登っていないはずだが2時間以上を要した。
下山後は言うまでもなく秘湯坂巻温泉にどぼーん!ビールを飲みたくなるが我慢し、酒とつまみを買い出し、松本のyoneyamaの実家に直行。心ゆくまでの同級会で締めくくった。
一晩お世話になったイグルー


下る途中では晴れ間も。山雀もでてきた。

なぜか青空が。(しかしこのあと悪くなった)

秘湯坂巻温泉にどぼーん!