今年の夏は、魚野川を遡行しようかとプランを練っていたが、相棒が膝を捻挫をして回復しないのであきらめ、それでは一人で剣岳にでも行こうかと考えていたところ、妻が「山に行こうかな」と、この暑い夏に雪でも降りそうなことを言い出した。
ハードなところはダメということでそれじゃあ夏の高谷池にいって、ゆっくり湿原と星空を楽しむか、ということにした。
笹ヶ峰からゆっくりペースで歩き出す。
3年前に山スキーで来ていたが、今日は夏空の下、ブナの森の緑を楽しみながら登っていく。まもなく十二曲り。ここから富士見平までが少し急になるので何とか妻をだましだまし、登っていく。
振り返ると眼下には野尻湖。 急登を過ぎると富士見平に出た。一息ついたら高谷池ヒュッテまでの巻道を進む。火打、焼山が見えてくる。火打はまだ雪渓が一部残っている。そして高谷池ヒュッテの三角形の屋根も近づいてくる。
高谷池ヒュッテの三角の屋根が近づいてくる |
ヒュッテとわがテント。素晴らしいロケーション。 |
午後2時半、高谷池到着。雪のある時もよいが夏も素晴らしい場所だ。
テン場をのぞくと1張しかなく、火打と池を望む絶好の位置にテントを張った。担ぎあげたビールをひっかけた後、天狗の庭まで散策。火打、影火打、焼山が地糖の水にその姿を映し、とてもきれいだ。
雪のある頃を思い出してみる。冬もよいが、夏は山の表情が豊かで何か違う山のようだ。
ヒュッテ正面より。火打はまだ一部に雪渓が残っている。 |
春の高谷池と火打。こちらも素晴らしい。(2010年5月撮影) |
天狗の庭より池塘に映った火打。 |
まだ雪をかぶったころの火打山。 |
天狗の庭のワタスゲ。 |
今宵は満月。でかい月が出た。月の光のおかげで星は少し遠慮気味だがそれでも素晴らしい夜空となった。いく筋か星が流れる。妻はいつまでも寝袋にくるまって星を見ていた。
翌朝は曇り。と、思いきや雷もなり始め、やがて雨が降ってきた。雨脚が強くなる中、テントを撤収。ヒュッテでひとしきり雨宿りをして雷をしのいだ後、笹ヶ峰への下山路を急いだ。
今回は癒し系の山旅。帰りは新潟の棚田に感動しながら大地の芸術祭を楽しみ、帰路についた。
大地の芸術祭 |
夏の高谷池もいいね!火打は行かず?
返信削除まぁ、欲張らず、夫婦長く楽しむことが大事だな?
コメントありがとうございます。
削除そろそろ山も紅葉全盛の頃だね。