2014年5月8日木曜日

飯豊 洗濯沢、門内沢 山スキー

久しぶりの飯豊の山は峻嶮であり、そしてまたたおやかでもあった。

2014.5/3 長者春(5:30)~温身平(7:30)~石転沢出合(10:50)~門内小屋(15:30)
   5/4 門内小屋(7:30)~北股岳(9:00)~洗濯沢滑降~北股岳(10:30)~門内小屋(12:00/12:40)
   ~登山道出合(13:30)~温身平(14:40/15:30)~長者春(17:00)


2014.5/3 
長者春、川入。川ごしに雪山がそびえる。まだまだ飯豊の山は雪が豊富だ。
5:30発、延々と林道を歩く。天気がよく、新緑が映える。

頭上にはヘリコプターが飛び、遭難者は合図を送れと拡声器で呼びかけていた。遭難があったようだ。
国民宿舎、梅花皮荘川入荘ごしの雪の峰
そうした中、約一時間半歩いてブナの緑が美しい温身平に到着。梶川尾根を登ろうかと逡巡したが石転沢を行くことにしたのだった。
堰堤を超え、梅花皮沢左岸の登山道をスキーを担いでいく。スキーが木の枝に引っかかったり、微妙なトラバースががあったりで結構時間がかかる。
温身平から二時間半かかり、やっとの思いで梅花皮沢の沢床に降り立つ。ここからは雪が豊富。しかし稜線はまだはるか彼方である。

沢床に降り立ち彼方の稜線を目指す
シールを効かせながら登っていくと、やがて石転沢と門内沢の出合。石転沢にはまだ新しそうな大きなデブリもあり、きれいな門内沢を登ることとする。
ふと気がつくと太陽のまわりに大きな暈が出来ており、西寄りの風で雲が流れている。海側からの風は天候悪化の兆し・・・急がねば。

しばしば上を見ながら左右のブロックに注意しながら登る。いよいよ最後の急登にかかる頃、稜線にはガスがかかり風も強くなってきた。最後の雪壁の氷結に備え、1500m付近でアイゼンを履き、シートラーゲンで登る。

標高1700m地点。天候は一気に急変し、さっきまでのいい天気がうそのように濃いガスの中となり視界は4~5m。風速20m~25m位あるだろうか、雨も横なぐりとなる中、耐風姿勢を取りながら進む。幸い気温は高いようだ。
GPSを確認しながら先行者のトレースに沿って急登を喘ぎながら登り、最後はピッケルも使い稜線へ。そこには門内山頂の祠がありホッとする。
稜線上は一層風が強く、なんとか山頂直下の小屋へなだれ込んだ。最後は結構厳しかった。他の登山者は大丈夫だっただろうか。
風はその晩、衰えず、ずっと吹き荒れており、窓ガラスが割れないか心配なほどだった。しかし、こうして小屋に泊まれるのは本当にありがたい。担ぎあげたビールとワイン、そしてカレーでやっとくつろぐことが出来た。


5/4 
昨夜一晩中、吹き荒てい明け方ってしおさってよう本当は今日飯豊本こう計画ていが、明日天気そうというで、北股岳洗濯門内小屋って門内沢ろうというった。
日の出こう来光。
朝日に映える山稜

飯豊本山烏帽子山稜ていおさち、クラストって730小屋出発。北股岳尾根
940北股岳山頂。洗濯沢見下って山頂源頭へ、大日岳って気持斜面300北股岳す。



洗濯沢源頭に向かって滑る
北股岳へと登り返す
北股岳山頂。360景観す、向こうている山のありだろう。

予定12小屋天気今日そう。い滑降準備、1230門内沢ドロップイン。急斜面が、クラストないない。延々斜面ターンを刻む
門内沢上部。さらさらとターンを刻む

延々とどこまでも滑っていく
少し重めだが素晴らしい斜面
転び振り返小屋シュプール感動傾斜り、ルート出合ってい小屋1時間弱。本当っというスキって微妙トラバース夏道ってへ。ザックに背負ったビールしい。あと一息だ。

振り返るといり門内沢上部のシュプール

1430 着。ブナ新緑ビール一層引き立スキ大満足スキツア振り返った

スキーを担いで川入へ歩く。ブナの緑とこぶしの白い花



上越 松手山 山スキー

2014.4/20 元橋(7:30)~松手山(10:00)~元橋(11:00)


朝、4時起床で高坂サービスエリアに向かう。相方と合流。上越の松手山へ。

今日は曇り時々晴れの予想で気持ちも軽い。
元橋で身支度を整え、別荘地の裏山を 登る。麓のこの辺りはすでに雪も少ない。結構な密度の樹林帯を途中からスキーを担いで登る。

 表面は硬く急なところはアイゼンがあった方がよかったと思うくらいだが、キックステップでなんとか登る。シールでも登れるだろうが荷物も軽くこういう斜面のこういう状況ではシートラーゲンの方が早いだろう。
1時間ほどで急傾斜ではあるが気持ちのよいブナの粗林帯に出た。上の方を見るとあと100メートルくらいの高度で左からくる尾根と出合う感じだ。尾根直下は雪庇が張りだしこちらにオーバーハングしている。ところどころ雪庇が崩れたあとが見受けられた。

 歩き出して調度2時間、松手山山頂に立つ。

松手山山頂。平標はガスの中。

樹林を縫って滑る。




平標山はガスのなかであわよくばセンの沢でも下降しようかと思ったがとてもそうした気分ではない。反対側の苗場もガスのなかだ。
平標山から下ってきた登山者2名。この時間でこの場所なら相当な早立ちだろう。さて滑降。往路をそのまま滑る。樹林帯の結構な急斜面。表面は気温も下がり、クラストしており、転んで樹にぶつからないよう小回りで慎重に下る。


木々の間をぬってすべるのも楽しい。最後は濃密な針葉樹林を雪を拾いながら元橋まで滑って来られた。




上越 布引山 山スキー

4/13 宝川温泉(6:00)~尾根取りつき場所(7:00)~布引山(11:00)~宝川温泉(13:30)

宝川温泉から布引山へ。
朝、6時、宝川温泉発。3パーティほどが準備をしている。

宝川沿いの道をスキーを担いでいく。のどかな春の朝という感じだ。宝川の水勢も強く、雪解けを感じさせる。1時間ほどで板幽川と初川の間の尾根とりつき場所へ到着。


なだらかなブナの尾根を登っていく


杉林のなだらかな傾斜をのんびりと上っていくとやがてブナの粗林となった。ここからは地図を確認しながら傾斜の緩い東方向に舵を切り、雨ヶ立から南東に延びる尾根の一番低いところに出る。
稜線に上がると谷川が白毛門等のつらなる山なみの向こうに見えている 。



稜線を雨ヶ立方面へ向かう

雨ヶ立は巻いて、11時に雪のドーム、布引山に到着。360°の展望。今年は天気が悪く、山行中止が多かったがやっとこの景色が見られた。朝日、大烏帽子は大迫力。武尊や燧も振り返るとよく見える。

屏風のような朝日

下りの滑降は、頂上直下はフィルムクラストで流れるような斜面。回転も自在だ。雨ヶ立をトラバースしてからはツリーランとなり木々の間をぬってすべる。


登りと同じルートの尾根を下るが途中から沢状となったところにドロップ。急傾斜のところもあったが なんとかクリア。
下部は濃密な針葉樹林帯となったが雪質もよく、快調。林道に出るとあとは春の日差しのなか、宝川にそってのんびりと下っていった。





フィルムクラスとした流れるような斜面。


沢上の地形。樹林を縫って滑る楽しさ。