2日目:避難小屋~魚野川本流~ゴウトウ上1600地点(BP)
3日目:BP~北ノ沢~赤石沢~赤石山~大沼
8/21(金)雨
野反湖(6:00)-渋沢ダム(9:40)
昨日は野反湖白砂山登山口で車中泊。
朝、起きるとやはり雨。想定内なのでカッパなど着こんで出発。トレランのコースになっているとかで笹がよく刈ってあり楽な山道だ。
4時間弱で渋沢ダムに到着。しかし増水もしているようで取り敢えずダム脇の避難小屋へ。小さいながらも快適。雨も降り続くので、今日はここで沈殿を決定。相棒は釣りに出かけ、こちらは昼寝。まったくよく寝られた。じゃあ去年の葛根田川と同じではないか!と頭をよぎるが焚き火をしながらまったりしてさっさと寝た。薪は豊富。
東電避難小屋。小さいながらも快適。 |
8/22(土)曇りのち雨
渋沢ダム避難小屋(6:20)-千沢(6:40)-桂カマチ(6:50)-高沢(8:40)-大ゼン(9:00)-黒沢(9:40)-魚止めゼン11:00()-カギトリゼン(12:00)-小ゼン沢(13:20)-庄九朗大滝(14:30)-ゴウトウ(15:00)-1600地点BP(16:20)
取り敢えず雨があがった。しゅんじゅんするべくもなくそそくさと出発。
昨日と比べ水は引いているようだ。
渋沢との出合いの少し先から入渓。千沢出合いまでは右に左に渡渉を目まぐるしく繰り返す。水勢は強いがスクラム渡渉でなんとかなる。
川幅一杯の渡渉は黒部川上の廊下の入渓点を思い出す。
朝いちばん、魚野川に下り立つ |
川幅いっぱいの流れ |
やがて桂カマチ、箱淵、不動コイデのゴルジュ帯。箱淵は右岸のホールドを頼りに泳いで突破。もう全身まで浸かったので怖いものはない。
そこからは先はのゴルジュには相棒いわく、黒部の上の黒ビンガみたいな屏風状の壁もあり、これまた上の廊下を思い出す。
桂カマチから始まるゴルジュ帯 |
箱淵では泳ぐ |
開放的な流れ |
その合間の微妙なへつり |
ミニ「上ノ黒ビンガ」か |
昨日のビバーク予定地の黒沢まで3時間。なまり岩と呼ばれる岩が迎える。これもまた黒部に例えれば立岩奇岩か。
沢の中に日も差してきた |
なまり岩がでんと立つ |
やがて川幅一杯の滝が群となって迎える。
最初は魚止めゼン。ここは巻くことも不可。右岸にロープがあるが今日の水勢では叩き落とされそうだ。というわけで中央のリッジ状のところをシャワークライム。最後の落とし口はホールドが乏しく苦労するが何とか突破。ランニングをとれるところもなかったので緊張した。
空身で登りザックをあとから引き上げようとしたが右の水流の激しいところにに流れてしまい、なかなか引き上げられず苦労する。さらし場に吸い込まれたザックは洗濯機のなかのようだ。渾身の力を込めて何とか引き上げる。着替えやら、スマホやら大丈夫だったろうか?
カギトリゼンはロープを出して右の草付きから。イワスゲゼン、スリバチゼンはそのままフリーで。
川幅一杯の滝はこの沢のスケールの大きさを物語る。
魚止めゼン。中央右側のリッジ状をフリーで登る |
ごうごうと水しぶきが立つ |
カギトリゼンは右の草付を登る。ロープを出した。 |
ここをすぎるときれいなナメ。スリバチゼンも見える |
グリーンの淵が美しい |
ヘリトリゼン |
ナメ床の向こうには石のオブジェ |
カスケード状のナメも気持ち良い |
庄九郎大滝。右のルンゼを登る。痩せた尾根をクライムダウンして沢床へ |
今日はツェルトをタープ化して使って沢との一体感を味わう。焚き火もある。酒もある。(岩魚は釣れなかった。)
夜半から降りだした雨は明け方まで続き、沢との一体感はますます強まったのだった。
ゴウトウ上の絶好のビバークポイント |
0 件のコメント:
コメントを投稿