2016年8月18日木曜日

船形連峰 笹木沢 沢登り(鬼口沢下降)


十里平~大倉川~笹木沢~鬼口沢~十里平

夏休みは東北に遠征 大都市仙台の近郊にこんな沢があるとはうらやましい。 天気は上々、登りごたえのある山行となった。イワナの刺身も堪能。



8/11(晴れ) 十里平(12:00)ー笹木沢出合(16:20)ー670倉山沢出合付近BP(17:00)


一路新幹線で仙台へ、そしてそこからレンタカーで定義如来の先の十里平へ向かう。渋滞で遅くなり12時出発。草原を抜けて大倉川脇の仕事道を辿る。

一つ目の堰堤を超えたところから入溪。天気はよいが夏独特の入道雲がわきだし、一雨きそうな気配だ。
広い河原を行くとまもなく二つ目の堰堤。堰堤の脇を上るのが難しく、高巻くがなかなか折り口がなく大高巻きとなってしまい時間をロス。体力も消耗。だけど巻き終えたらまたすっかり晴れてきた。

しばらく河原を進むと左岸にトラロープのつり下がってる3mの滝。がしかし、ロープはかなり高い位置に引っかかっておりこれをこちら側に持ってこなければならす、仕方なしに空荷でへつって取りに行く。ハングになってるところを何とかクリアし、トラロープを取ってきた。(そのまま抜け、ザックを引き上げればよかったとあとから悔やむことになる)。ターザン方式の振り子でトラロープにつり下がり、ザックを背負ってまず相棒が突破。次は自分がザックを背負って突破、となるはずだったが腕に力が残っておらずドボン。結局ザックを引き上げてもらい、ようやく突破。通過に1時間ほど要したか。
ターザンロープのある3mの滝


笹木沢の出合いですでに4時半。日差しが傾く中、コルジュをぬけ、気持ちのよいなめの中を進む。夕暮れ時の雰囲気もまたいいもので疲れも忘れる。

笹木沢、鬼口沢二俣

ゴルジュを抜けると気持ちの良いナメ床となった
夕暮れる中ナメの中を進む

絶好のBP.イワナのコツ酒とともにくつろぐ

倉山沢出合付近に絶好のBPを探しツェルトをはる。イワナの骨酒と焚き火、そして空には星。言うことのない夜を満喫。


8/12 (晴れ) BP(7:30)ー7m滝高巻(8:10~10:10)ー鎧滝(11:45)ー登山道(14:30)ー1254超えた鬼口沢下降地点(16:10)ー1030BP(17:10)

今日は長い行程となる。しかしのんびりと出発。小滝を超えたり沢幅いっぱいのなめを味わいながら調子よく進む。

まもなく核心と思われる7mの滝。ここは予定通り右岸の巻きにはいるが最初の草付がいやらしくロープを出す。潅木帯を進むが、ルーファイに失敗したのかなかなか降りられずトラバース気味に不安定な姿勢でビレイをとりながら進む。懸垂できそうな場所もない。かなり進んだところでルンゼ状を、捨てシュリングして強引に懸垂してやっとのことで降りる。長かった。2時間くらい要してしまった。
苦労した7m滝。右岸を高巻いた。


そのあとは2段12mはフリーで、鎧滝手前の7mはロープを出して左壁を登る。
まもなく3段25mの堂々たる鎧滝にあいまみえる。よろいを纏っているようなさまは堂々たる風格で迫力あり。2段目まではフリーで、3段目は渋く、相棒の出したロープに頼る。
結構大きい2段12mの滝。
鎧滝下の7mの滝

7mの滝、空荷で水流左より登攀
堂々たる風格の鎧滝

1,2段はホールド、スタンスとも豊富。3段目は渋い。

鎧滝を過ぎると流れも静かになってきた。小滝をいくつか超え、源頭の様相。流れは森の中を縫う小さな小川となった。葛根田北又沢の上部に似ているか。
藪をこぐことなく登山道に飛び出した。時はすでに14時半。今日は鬼口沢下降して赤倉沢出合い680m辺りまで下る予定だったが難しくなった。
上流部。流れは森の中を縫う小川となった
すぐそこなのにでかく見える船形山


船形山への登山道をヘロヘロになって登り、鬼口沢下降地点16時着。1時間ほどBPを探しながら下り、猫の額ほどの地点を整地、拡張して今宵の宿とした。
今日も焚き火、空には星。しかし二人ともぐったり。酒もそこそこに寝た。


8/13( 晴れ) BP(7:30)ー10m滝(8:20)ー仙台沢出合(9:00)ー伊達沢(9:20)ー12m滝(11:20)ー笹木沢出合(12:30)ー十里平(15:10)

最終日、今日もゆっくり出発。鬼口沢を下降していく。まもなく水流に磨かれた白い石のなめ床となり快適に高度を下げる。
白いナメを下降

しばらく進むと、待ってましたとばかりに10mの滝。垂直に切り立っており懸垂しかない。ひさしぶりの本格的な懸垂下降で緊張する。
あここをすぎるとこの沢独特のV字形のゴルジュとなる。両岸が切り立っているが開けていて明るい。850近辺で仙台沢、伊達沢を合わせる。
10m滝の懸垂下降。
次の滝も懸垂。この日は10mの滝も含め6本の懸垂を行った。

伊達沢か
仙台沢がナメ滝となって出合う


流れは川幅いっぱいとなった

光が織りなす紋様


 流れはやがて川幅いっぱいの浅瀬となり気持ちよい。赤倉沢手前で休憩。ここで相棒が竿を出し、イワナ2匹をゲット。早速さばいて刺身に。身がしまっていてこりゃうまい!感動だ。

赤倉沢をあわせて先を進む。まもなく笹木沢と合流というところで突如ゴルジュが現れると今日の核心12mの滝。上からのぞくと30mもありそうに感じる。右岸を5m上がり木に支点をとってまたまた懸垂。滝下に降りて緊張から解放された。


12mの滝

12mの滝の懸垂。軽くシャワーを浴びた
笹木沢と出合い、ここからは広河原をゆっくり下る。
行きに苦労したトラロープの3mの滝も下りは難なく通過。
15時、十里平に無事到着し、3日間の余韻に浸った。

行きに苦労したトラロープの滝はクライムダウン。
最後はドボン!









2016年7月31日日曜日

尾瀬 中ノ岐沢小淵沢 沢登り

7/2 大清水登山口(8:20)ー林道途中から入渓(9:30)ー橋(10:00)ー小淵沢田代(12:20)-尾瀬沼(14:00)

7/3 尾瀬沼(5:30)ー一之瀬休憩所(7:00)


今年一発目の沢は梅雨と思いきや、結構な天気で尾瀬を満喫した。

7/2曇り時々 晴れ
坂戸駅ち5:30集合。大清水には8:00についた。尾瀬も近くなったものだ。

林道から小渕沢登山道を少し行き、1400地点で入溪。すだれ状の滝がすぐに出てきてこの沢らしくなってくる。
堰堤を巻き、再び林道に上がり、再び入溪。すぐに橋をくぐる。
入渓後すぐ出てきた滝


橋をくぐると気持ち良いナメ

小滝を乗り越えていく

6mすだれ状
 結構ななめと小滝が連続した雰囲気の中を味わいながら進む。まもなく6mすだれ状。そしてしばらく行くと15mすだれ状となる。ここは右壁より。最初の一歩がかぶっており、慎重に登る。
岩肌は赤茶色で特徴的。その後も多段の滝や、すだれ状な 雰囲気のある滝が次々と現れ、飽きさせない。
テンバに良さそうなスペース

15mすだれ状



 最後は10m直爆。下にいると飛沫を浴び結構な迫力だ。ここは登れないので右のルンゼを
高巻く。 まもなく沢は、小渕沢田代より流れる小川となり、源頭の様相。田代へは近い が直接田代にでるのは避けたルート取りとした。水をくみ、少しの藪こぎで登山道と出会い少し下ると小渕沢田代。
よいところだ。担ぎ上げたビールでゆっくりする。誰もいない。白いワタスゲが緑の中でさき、印象的。
10m直瀑


小淵沢田代。ワタスゲが緑の中にかわいく咲く

ビールを飲んでまったり

尾瀬沼到着

翌朝、尾瀬沼の向こうに見える燧岳



まだ時間も早く、このまま大清水に下ることもできたがせっかく尾瀬にきたのだからと、尾瀬沼でテントを張る。尾瀬沼、湿原を周遊したあとは、担ぎ上げたワイン、ビールでテント場のデッキの上で乾杯。
梅雨時にもかかわらずこのころには青空ものぞきはじめ、ゆったりとした時間が流れていった。

2016年5月7日土曜日

奥穂高岳 涸沢カール 山スキー

5/2(晴れ) 横尾~涸沢~白出のコル~カール滑降~涸沢~横尾

GWは横尾にベースキャンプで
*奥穂高岳~小豆沢滑降、
*横尾本谷~南岳南面カール滑降
を予定していたが、予想外に天気が悪く、また横尾本谷は沢も割れていて、奥穂に絞った。

4/30 沢渡~上高地~横尾
 今日は移動日。途中晴れていたが、横尾に着き夕方から雨。一晩中雨は降り続いた。涸沢はもしかしたら雪か。
横尾のキャンプ場も広々としていて落ち着く。ふと前を飛ぶ鳥をみたら青くきれいな鳥。ルリビタキだった。
梓川沿いの道を横尾へ
横尾のテンバ

ルリビタキをはじめてみた!
5/1 横尾~涸沢往復 
雨は昼前まで降り続き、午前中は沈殿。11:00頃に上がったので涸沢までとりあえず行ってみる。本谷橋から夏道を辿るがやっと雪が出てきた。予定した横尾本谷はとてもじゃないが沢の徒渉が難しそうだ。
涸沢へ続く登山者への列。しかしその上はガス。

涸沢より。やはりガス。

 涸沢から見る稜線はほとんどガスの中。今日は天気予報は晴れのはずだったが。一瞬ヒュッテに泊まろうかと逡巡するが、思いとどまり、スキーをデポして横尾に戻る(16:30着)。ビールとシチューで明日に備える。


5/2 横尾~涸沢~白出のコル(穂高岳山荘)~涸沢~横尾
 昨夜は星も出ていた。朝のうちは曇っていたが今日は天気は良いだろう。
やっと晴れた。北穂の岩肌、迫力あり
行く計画だった横尾本谷右俣。沢が割れており渡渉が困難でとても今回は無理

 早々に出発。スキーがないので楽だ。屏風岩、北穂、そして涸沢カール、と青空のもとに展開する景色を眺めながら2時間半ほどで涸沢に到着。テラスでは、すでにまったりとしている人も多い。ザイテングラードを登る人の列が出来ているのが見える。
風は弱そうだが稜線のあたりはどうだろうか、クラストしているのだろうか、色々なことが頭をよぎる。ヘリコプターが飛んでいた。事故があったらしい。

昨日とは打って変わった涸沢からの風景
涸沢小屋と雪の北穂。まるでヨーロッパアルプスのようだ
白出のコルに向かって登る登山者の列

 アイゼンをつけ、スキーを担いで歩きはじめる。まもなく急登となる。気温が高く、風も少ないようで雪はザクザクしている。テント村はあっという間に小さくなっていく。そして前穂につながるのこぎり状の稜線が迫力を増していく。
小豆沢下部をザイテングラードへ
山スキーヤー憧れの奥穂直登ルンゼ
前穂から連なる岩稜が登るにつれ迫力を増す

2750あたりで間があいた相棒を待つ。が、どうも調子が悪く途中であきらめたらしい。
ここからは結構急で、息も切れるし足に来る。30歩数えては休み、そしてまた登る。滑る予定の小豆沢は思ったほど急ではない。山スキーの人が少なく、登山者から声をかけられながら稜線を辿り、12:40コルに到着。
白出のコル。ピークに向かう人たちと見守る岐阜県警の警備隊
涸沢岳
白出のコルより、滑降する予定だった小豆沢。

 奥穂山頂へは急な岩場で何人も取りついているが、今回は滑降が目的であるので行かず。上部の雪壁は確実なステップが必要な急な斜面のようだ。ザックにつけたスキー板を見て岐阜県警の山岳警備隊の方が、上部では昨日は降雪があり弱層テストの結果、小豆沢はコンディションがよくないので滑降はやめたほうがよい、とのアドバイスを受ける。色々な状況から判断し、残念ながら小豆沢は断念した。
 少しかっこ悪いが稜線をスキーを担いでくだり、雪面の状況を確認し、涸沢岳側のカールを2860あたりからエントリーすることにしてスキーを履いた。
小豆沢源頭部
2850から滑降。シュプールを描く
3000m峰をバックにカールを滑降
涸沢に向かって飛ばす

 雪は少々重い新雪だが、涸沢槍を背にカールを飛ばす。なるべくまっすぐにラインどりをした(つもり。実際はかなりジグザグ)
2600あたりで相棒と合流。もう、涸沢に下っていたと思っていたが2時間近く待っていてくれた。カールを涸沢テント村に向けて滑る。振り返ると我々のシュプールが陽に光っている。 30分足らずで涸沢ヒュッテに到着。小豆沢は滑れなかったがカールに描いたシュプールを振り返り、充実感を味わう。
シュプールを振り返る(ザイテングラードの右)
満足のひと時
横尾へ向かって最後のひとすべり。涸沢を後にする

 奮発してヒュッテ売店の生ビールで乾杯!1時間ほど、まったりとしたあと、カールを後にし横尾へと向けて下って行った。

5/3 横尾~上高地~沢渡
 スキー板に兼用靴をつけ、さらにそれをザックにくくりつけ、延々と10kmの道のりを上高地へ。ニリンソウが咲き始め、白いつぼみは緑の葉とのコントラストが美しい。
 雑踏の河童橋で岳沢から釣り尾根につづく、これぞ上高地!という景色を振り返りながら余韻に浸る。また来る日まで。
 
ニリンソウも咲き始めた
にぎやかな河童橋近辺


大正池付近より

2016年4月24日日曜日

守門大岳 山スキー


4/10(曇り)
 二分(6:15)~保久礼小屋(8:40)~キビタキ避難小屋(9:20)~大岳(10:30/10:50)~保久礼小屋(11:15/11:50)~二分(13:05)


二分で前泊。夜、谷間から見上げると素晴らしい星空だった。

林道除雪終了点からスキーをはいて歩き出す。
まもなく前方に大岳が見えてくる。長峰から続く緩やかな尾根が見えているが雪がなくて取りつけず、林道をぐるっと迂回し、沢沿いの夏道に出る。
ここからは狭い沢筋を登り、適当なところで長峰下の林道に出る。

駐車スペース

長峰を経由する頃、後ろには越後駒方面も見えてくる保久礼小屋から続く尾根は結構急に見えたが実際はシールもよくきき、順調に高度をあげる。まもなく可愛らしいキビタキ小屋。普通この時季は雪に埋もれているのだろうが今年は入り口までも露出している。
北側の尾根から沢筋に入り保久礼小屋に戻ってくるルートを考えていたがとてもじゃないが雪が少なく沢も割れていて無理だ。

キビタキ避難小屋
ブナ原生林の尾根を抜け、1268を乗越し大岳山頂へ。守門岳にかけてできる雪庇も今年は控えめだ。越後駒方面から反対側は飯豊か、薄曇りの霞の向こうに見えている。
さて滑降。大岳直下の源頭を少し滑り、登り返すのが面倒なのですぐに登ってきた尾根に戻って滑る。ブナの木々の間を縦横無尽だ。
大岳より袴岳方面


山頂より飯豊方面



まもなく保久礼小屋。全くいいところだ。ビールとカップ焼きそばでまったりとした時間を過ごす。残雪時ならではの贅沢だ。
ツリーラン
気持ちのよくなったところで、シールを再び着けて長峰に登り返し、あとは登ってきたルートを忠実に下った。