2013年5月28日火曜日

針ノ木岳 山スキー

5/25 扇沢(5:30)~針ノ木雪渓~マヤクボ沢出合(8:00)~マヤクボコル(10:00)~針ノ木岳(10:30)~扇沢(12:45)


針ノ木岳。周辺に生えるハンノキが転訛したことからついた名前らしい。


朝、4時半起床。曇りかと思いきや意外と青空が広がる。期待できそうだ。滑りおさめの山スキーは針ノ木雪渓。

5時半、もうおなじみとなった百瀬慎太郎の「山を想えば人恋し・・・」の歌碑に見送られ扇沢を出発。そういえば来週は針ノ木岳の開山祭が予定されているらしい。
百瀬慎太郎の歌碑
 
 
堰堤をいくつか越えると雪がつながりシール登行に切り替える。雪渓とコントラストをなす見事な青空、期待も高まる。
確実に高度を稼ぎ、やがてマヤクボ沢の出会いに到着、一息入れる。ここからが正念場。傾斜が一気にきつくなりジグザグを切って登る。つぼ足の登山者1名と、山スキー2人組が斜面にとりついている。
もうすぐシール登行の限界くらいの斜面をあえぎながらクリア。カールの末端、モレーンの台地に出た。山スキーの二人組はシートラーゲン、結構きつそうだ。
 

針ノ木雪渓へ。
 
振り返ると爺が岳。続々と登ってくる。

一息入れながら相方と相談、直登は大変そうなのでマヤクボのコルを目指す。ここは難なく突破し、稜線に出ると眼下には黒部湖が見え、「ロッジくろよん」の青い屋根がかわいらしい。
コルから山頂までは雄大な剣、立山を横目に稜線歩きで30分で針ノ木岳のピークに到着。

 
モレーン台地より。針ノ木山頂が間近だ。

マヤクボのコルより。眼下には緑の黒部湖。背後には剣、立山の雄大な姿が見える。

青い屋根のロッジくろよん。

北アルプスの中央部に位置しているだけあり、見事なパノラマが展開される。剣、立山、五色が原はまだ雪の中だ。上ノ廊下を挟んだあのあたりが薬師岳だろう。蓮華は眼前に大きくそびえる。

 
山頂より。五色が原もまだ雪の中だ

眼前には蓮華。どっかりと鎮座する。

針ノ木峠方面に少しくだり、いよいよマヤクボカールを滑降。傾斜はきつく、雪も重めだが、気持ちよく滑っていくとまもなくモレーンの台地。振り返ると山頂にはガスがかかり始めている。
爺が岳を眼前にみながら針ノ木雪渓を飛ばす。

針ノ木雪渓を快調に飛ばす。

一気に滑る。

まもなく傾斜は弱まり、雪渓の下部へ。落石をよけながらのスキーとなる。
名残を惜しみながら山頂を振り返りつつ雪渓の末端で一服。デポしたスニーカーに履き替え、初夏の登山道を扇沢へと下る。道脇にはニリンソウが咲きはじめ、山はもうすぐ花の季節だということを知る。

今年の山スキーシーズン最後、天気に恵まれて素晴らしい滑りおさめが出来、余韻を味わいながら帰路についた。

見上げれば青い空。マヤクボカールと針ノ木岳。





2013年5月6日月曜日

月山 山スキー

5/4 姥沢~月山スキー場~姥ケ岳~姥沢


今年のGWは月山、鳥海山を滑ろうと東北まで遠征。
5/3(金)
天気は曇り。青空も覗いて期待もあり、月山ス キー場に向かう。しかし途中から雪が舞い、風 も強くなってきた。スキー場につくと、強風の ためリフトはしばらく運転見合わせだという。 しばらく待機するも天候回復せず。あきらめて 下る。
5/4(土)
青空がちらちらのぞく。天気予報は曇りのち晴れ。早速 月山スキー場に再び向かう。しかし、スキー場に着くと昨日より はましだが強風&ガス。しばらく待機の後、思い きって出動。

時に青空ものぞいたりするので期待もある。しかしリフト をおりると、ガス、そして風も強い。気を取り 直してスキーアイゼンをつけて登り出す。

ほど なく姥ヶ岳山頂。しかしほとんどホワイトアウ トの状態。1時間ほど待つが回復せず。姥ヶ岳か ら降りることとする。滑り出しはホワイトアウ トで、滑ってるのだか止まっているのかよくわからない状態。途中から視界もよくなり大斜面を飛ばす。ちょっとしたコルでランチ。振り返ると月山山頂方面は相変わら ずガスの中。

あきらめて、明日の鳥海山にかけるべく湯の台に向かっ た。 滝ノ小屋までの道も雪が少なく進むが途中で行 き止まり。先行者が何台かとまっている。しか し、またガス。明日もダメかなと思うが、一縷 の望みをたくしてシュラフに潜り込む。

5/5(日)
結局、朝からガス。登ってもしょうがないとさっさとあきらめ帰路につく。途中、麓から湯殿山、月山がちらりと望まれる。今年のGWはここら辺だけ天気悪し。せめて渋滞に巻き込まれないよう残念無念の帰路を東京へと急いだ。



姥が岳へ、この天気でも続々と登ってくる。




姥が岳西面の大斜面を滑る




月山がやっと見えた。