針ノ木岳。周辺に生えるハンノキが転訛したことからついた名前らしい。
朝、4時半起床。曇りかと思いきや意外と青空が広がる。
5時半、
百瀬慎太郎の歌碑 |
堰堤をいくつか越えると雪がつながりシール登行に切り替える。 雪渓とコントラストをなす見事な青空、期待も高まる。
確実に高度を稼ぎ、やがてマヤクボ沢の出会いに到着、一息入れる。ここからが正念場。 傾斜が一気にきつくなりジグザグを切って登る。 つぼ足の登山者1名と、山スキー2人組が斜面にとりついている。
針ノ木雪渓へ。 |
振り返ると爺が岳。続々と登ってくる。 |
一息入れながら相方と相談、
コルから山頂までは雄大な剣、立山を横目に稜線歩きで30分で針ノ木岳のピークに到着。
モレーン台地より。針ノ木山頂が間近だ。 |
マヤクボのコルより。眼下には緑の黒部湖。背後には剣、立山の雄大な姿が見える。 |
青い屋根のロッジくろよん。 |
北アルプスの中央部に位置しているだけあり、見事なパノラマが展開される。剣、立山、五色が原はまだ雪の中だ。上ノ廊下を挟んだあのあたりが薬師岳だろう。蓮華は眼前に大きくそびえる。
山頂より。五色が原もまだ雪の中だ |
眼前には蓮華。どっかりと鎮座する。 |
針ノ木峠方面に少しくだり、いよいよマヤクボカールを滑降。傾斜はきつく、雪も重めだが、気持ちよく滑っていくとまもなくモレーンの台地。振り返ると山頂にはガスがかかり始めている。
爺が岳を眼前にみながら針ノ木雪渓を飛ばす。
針ノ木雪渓を快調に飛ばす。 |
一気に滑る。 |
まもなく傾斜は弱まり、雪渓の下部へ。落石をよけながらのスキーとなる。
名残を惜しみながら山頂を振り返りつつ雪渓の末端で一服。デポしたスニーカーに履き替え、初夏の登山道を扇沢へと下る。道脇にはニリンソウが咲きはじめ、山はもうすぐ花の季節だということを知る。
今年の山スキーシーズン最後、天気に恵まれて素晴らしい滑りおさめが出来、余韻を味わいながら帰路についた。
見上げれば青い空。マヤクボカールと針ノ木岳。 |
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