もう14年前になるのか・・・・・。仙ノ倉谷 西ゼンを再び遡行した。
時を経ても、変わらない山の雰囲気、水の流れ。
静けさを打ち破る林道工事を横目に毛度沢沿いの登山道を出発する。まだ朝の6時。
出合より入渓。まだ紅葉は早いと思いきや山肌は赤、黄の彩りが鮮やかだ。
こんな感じの沢だったかなあ、と記憶をたどりつつ、秋の冷たい水に足を浸す。
遠くに西ゼンの扇状のスラブが望める。あんなところまでこれから行くのだな。
第一スラブと思っていたのはまだ序章。ナメ滝を滑らないようにフリクションを効かせる。このところ沢登は水泳登山が主体だったのでフリクション登攀の勘所が鈍っている気がする。第一スラブからロープを出す。水流の左、草付を交えながら着実に登っていく。
しばしばルートファインディングに失敗し、行き詰まりながらもなんとか第二スラブへ。腕はもう乳酸いっぱいでパンパンだ。前回よりも厳しい感じだな。
日がさしてきて逆光の沢がまぶしい。ザイルがのびる、沢が光る。
最後の滝を超えると源頭の様相。稜線へはまだ遠い。
上越独特の笹薮をかき分けかき分け進むとぽっかりと稜線に出た。笹薮の草原に風が渡る。もうやっぱり山は秋から冬に向かおうとしている感じだ。
午後4時平標山頂。すでに日は傾きかけている。
西陽にかすむ山々を向こうに望みながら快適すぎる元橋への下山道を急いだ。
紅葉の中に見える西ゼンの大スラブ |
スラブを目指して遡行開始 |
紅葉もすっかり色づいた |
色とりどりの山肌 |
鮮やかな色に囲まれてスラブを登る |
樋状の滝 水は冷たい |
ザイルがのびる 気持ちの良い天気だ |
第二スラブ上部より。 ザイルを出して慎重を期し、結構時間がかかった。 |
上越独特の笹薮。ぽっかりと稜線に出た |
すでに日も傾く。西陽にかすむ山並み |
平標山のくだり道。道も整備され快適な登山道。 |
山はすでに晩秋の気配だ |