2011年6月10日金曜日

槍ヶ岳 ~槍沢 山スキー~

6/3~6/4 上高地~槍沢~槍ヶ岳~上高地

槍ヶ岳。北アルプスの盟主。見事、山容を直接表した山名。今回は残雪の槍沢をスキーで登り、播隆上人の発登頂に思いをはせた。

6/3 
上高地。小梨平を経て、なつかしい新緑の梓川左岸を行く。いつもながらの清冽な梓の流れ。心洗われるアプローチもよい。

槍沢ロッジを過ぎ、ババ平過ぎて雪も出てくる。槍はまだ遠く望むべくもない。
一歩一歩ただスキーを踏み出すのみ。一息ついて振り返ると尾根の向こうには常念岳。

初夏の槍沢をあえぎあえぎ、1200mのアルバイト。ようやく槍の穂先が眼前に姿をあらわす。かれこれ20数年ぶりか。
夏至近く、日暮れも遅い。最後の壁はガスの中、ばてた相方のスキーをシートラーゲン。重い。
雷鳥ののんびりとした鳴き声に励まされつつ、日暮れ前にようやく肩の小屋へ。

6/4
翌日はガスが槍を巻き、大槍を目指すも小槍で断念。ガスのなかをついて急斜面の槍沢にドロップ。昨夜は、風が強くウィンドクラストを心配したが、雪質もよくターンが決まる。標高差1200m、アルペン的な光景の中、ダイナミックに滑降だ。下部は徐々に晴れ、わずか1時間足らずでババ平に到着。

あとはスキーを担ぎ、運動靴に履き替え、にぎやかな河童橋へ。ついさっきまでのアルペン的な風景とは打って変わった下界の喧騒にしばしなごみ、2日間の充実した山行をかみしめた。


清洌な梓川の流れ。
その向こうに聳え立つ前穂高。


一息ついて振り返ると尾根の向こうに常念岳が。


6月の槍沢をスキーで行く。今年はまだ雪が豊富だ。


スケール感あふれる槍沢を滑降。下部はガスもきれ、快適な滑りとなった。



アグレッシブに攻める。


槍の肩から標高差1200mの大滑降はどこまでも続く


小梨平より。充実した山行を終えて河童橋の喧騒になごむ
ニリンソウの群生が新緑に映えてまぶしい。

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