2011年7月21日木曜日

丹波川本流 沢登り

7/18 三条新橋~丹波川本流遡行~おいらん淵

丹波川(たばがわ)。多摩川の上流。言葉もよく似ている。


黒部へ。あこがれの上ノ廊下へ。今年も丹波川へやってきた。これで3度目。一年ぶりの沢登りで徒渉訓練、泳ぎの訓練をしながら感を取り戻す。

手取り淵は苦労しながらもなんとか突破。去年は髙巻いたので得も言われぬ充実感。
銚子滝は相変わらずヌメヌメの左壁を登り、落とし口のボルトにビレイ。今回唯一の登攀を終えるとそこはおいらん淵。トンネルのようなゴルジュの向こうに明るく水しぶきが舞う。

おいらん淵の手前をよじ登り、アスファルトが焼け付く青梅街道を三条新橋へ戻った。



最初の淵、昨年より水は少な目。右岸を泳ぎながら突破

手取淵。去年は敗退し、左岸を高巻

今年はへつって突破




銚子滝

銚子滝を登るとおいらん淵。
トンネルの出口のように暗いゴルジュの向こうに明るく水しぶきが舞う。

どうどうと音を立てて流れ落ちる大迫力

2011年7月6日水曜日

火打山  -笹ヶ峰~火打山~笹倉温泉-

2010.4.30~5.2 笹ヶ峰~高谷池ヒュッテ~澄川~火打山~笹倉温泉

火打山。由来は火打石?となりの焼山の噴火に火をつけたということか。今回はあこがれの焼山溶岩台地を滑降し笹倉温泉を目指す。

4/30 笹ヶ峰~黒沢岳~高谷池ヒュッテ
笹ヶ峰よりのアプローチ。京大ヒュッテがなつかしい。黒沢沿いを行く。谷は次第に深くなる。しんどいのを我慢し一気に抜けると富士見平へ向かうなだらかな斜面。ここを滑るのも楽しいそうだ。

富士見平で一服つき、黒沢岳へ続く稜線に上がると、久しぶりの高谷池ヒュッテの三角屋根が見えた。黒沢池は一面の雪原だ。


富士見平を過ぎ、黒沢岳の稜線を行く


黒沢池はまだ雪の中だ

黒沢岳山頂から林間を縫い、ヒュッテめがけて滑降。3回目の高谷池。夏も冬もよいところだ。次第に陽も落ちて寒くなってくる中、ビールで乾杯。火打、焼山は残照。

2泊お世話になった高谷池ヒュッテ 夏も冬も素晴らしい

火打、焼山方面残照
5/1 高谷池~雷鳥平~澄川~黒菱山~火打山~高谷池ヒュッテ
 雪が降っているとの声に朝目を覚ますが、たいしたほどではない。広大な天狗の庭は大雪原と化している。クトーが気持ちよくきき高度を稼ぐ。火打山からの滑降は最後にとっておき、雷鳥平(肩)から覗き込むとカール状の斜面が気持ちよく下まで続いている。 素晴らしい澄川源頭部の斜面にシュプールを刻む、ターンが気持ちよく決まる。あっという間に稜線は遠のいた。


天狗の庭経由で火打の肩を目指す



澄川源頭を滑降。稜線はあっという間に遠ざかる。
他には誰もいない。

 澄川の底から、黒菱山へ。黒菱の北斜面はかなり急で手強そうだ。黒菱の急斜面はトラーゲンとなりピッケル、アイゼンを駆使して登る。ピッケルもってきてよかった...。兎の鳴き声かキューキューという声が聞こえ、かわいく足跡が伸びている。


黒菱山への急登 妙高の街だろうか、かすんで見える

 黒菱山頂。結構厳しいのぼりだった。火打を見ると先ほど滑ってきたわれわれの二本のシュプールが見えて感動。振り返ると容雅山、その向こうに妙高の街。火打の北には昼闇だろうか、白い塊が見える。山頂からはなだらかな尾根を行く。この頃急に火打ちにガスがかかり、急スピードでこちらに流れてくる。すでに午後も後半、急がなければ。



黒菱山山頂より火打山 
滑降してきた澄川源頭のシュプールがはっきり見える
最後の体力を振り絞り、火打山頂。3回目の登頂だ。ガスをついて火打山頂から滑降。クラストしているが強引に行く。雷鳥平を過ぎるといつの間にか夕方のやわらかい日差しとなり、雪面はフィルムクラストとなった。自在にターンが決まり、さらさらと氷の落ちていく幻想的な滑降は思い出に残る一本。北アルプスの連たんを遠くに望み、長い一日が終わった。

火打山より。次第にガスは晴れ、フィルムクラストの素晴らしい滑降となった

5/2 高谷池ヒュッテ~火打山~影火打~焼山北面台地~アマナ平~笹倉温泉
最終日も素晴らしい天気。火打は昨日に引き続き4回目の登頂だ。山頂から見渡すとこれから行く焼山北面方面が望まれる。
長居も無用と、影火打との鞍部に向かう。いよいよ滑降。影火打の肩に滑りこむとアルペン的な素晴らしい景観が広がる。片流れの斜面を快適に滑る。稜線はどんどん遠ざかる。

焼山。影火打よりいよいよ焼山の北面、溶岩台地へ。


溶岩台地へ向けて滑りこむ。溶岩が作り出した独特な景観。

 急斜面を飛ばしあっという間に焼山溶岩台地に出る。溶岩が流れ出して作った地形に雪が積もり、今までみたことのない景色。火打はすでに遠くそして高く聳えている。賽の河原の横断はストック、ザックを下に落とし、スキーを持って沢床に降りた。

溶岩台地をのんびりと。もうすぐアマナ平。今回の山行も終盤だ。

 笹倉方面から登ってくる登山者がちらほら。今日はどこまで行くのだろう。アマナ平着。最後の一息をつき、充実した山行を振り返る。最後は林道をジグザグと下っていくとまもなく雪もなくなり滑降完了。
春の、棚田をながめながらそして畦の堰の水の音を聴きながらのんびり笹倉温泉へと下っていった。



2011年6月25日土曜日

乗鞍連峰 猫岳  山スキー

2010.1219 平湯~スカイライン~猫岳~平湯

猫岳。ねこだけと読む山はいくつもあるが、乗鞍の北に位置する今回の猫岳はどこが猫なのだろうか。

12/19
早朝、スカイラインに沿って歩き出す。車道に薄く積もる雪の道。単調だが確実に高度を稼ぐ。朝日に明らむ白山。雲海の向こうのその姿は白い島のようだ。

いくつものつづら折れを行き、やっと目標の猫岳が見えるがまだまだ遠い。強風に挫折しそうになりそうになりながらもスカイラインから離れ、やっとのことで山頂への斜面に取りつく。

山頂は天気よくも風強し。北に目をやると笠が岳から伸びる双六への尾根。そして槍穂連峰、吊尾根。その向こうにはいつもと反対側から見える常念岳。乗鞍方面からならではの北アルプスの核心部、真冬の厳かな景観だ。

しばらく景色を楽しんだ後、下りは雪のついていない北面斜面はあきらめ忠実にスカイラインを滑る。下のほうは雪が薄く、アスファルトとの間でスキーを火花を散らせながらガリガリと平湯へ下った。




雲海の向こうに見える白山は白い島のようだ

目指す猫岳はまだまだ遠い


スカイラインの向こうには四ツ岳?

山頂より谷の向こうには、笠が岳、槍ヶ岳、穂高連峰、常念岳の峰々

真冬の北アルプス核心部は誰をも寄せ付けない厳かな感じさえする

2011年6月18日土曜日

雪倉岳  ~蓮華温泉 山スキー~

2011.5.3~5.5 栂池~白馬乗鞍岳~蓮華温泉~雪倉岳~蓮華温泉~栂池

雪倉岳。そのたおやかな山容はまさに雪の倉。

5/3
栂池のゴンドラをおり天狗原へ。白馬大雪渓の雪崩が窺える。久しぶりの山行に白馬乗鞍の壁にあえぎながらも
ジグを切ってスキーで這い上がる。

仙気の湯めざして尾根を滑降。そして言うまでもなく露天風呂で安らぐ。朝日、五輪山を望むGW ならではのひととき。火照った体に風が気持ちいい。

5/4
翌日は、10年ぶりの雪倉へ。今回は瀬戸川の途渉もなく順調に高度をかせぐ。しかし最後はばてながらようやく山頂へ。風強くも白馬岳、柳又、そして旭のとんがりが見渡せる。そして滑降は快適な斜面。壮大なスケールのなかを自由に舞う、シュプールはどこまでも伸びる。いつもながらの解放感。

蓮華温泉直下の水芭蕉は今年も雪田の中に健在だった。少し花は早いかな。夕飯たべて外に出ると夕暮れの雲海の向こうに朝日、五輪山。今年もGW は山スキーにいけたなあ。

5/5
最終日、蓮華温泉の赤い屋根を後に、振子沢を登り天狗原へ。白馬乗鞍の大斜面を横目に5月の日差しのなかをのんびりと栂池に下った。





白馬大雪渓の雪崩が遠くに見える


白馬乗鞍の壁にとりつく
朝日、五輪山を望みながら蓮華温泉を目指して尾根を滑る



雪倉を目指して まだまだ遠い

素晴らしい天気 素晴らしい斜面、どこでも滑れる

シュプールがのびる

振り返ると山頂ははるか彼方

夕暮れ迫る朝日岳、五輪山。雲はそのうち雲海となった

小屋の直下の水芭蕉 まだ早いがそれでもきれいだ

気持ちの良い5月の日差しの中をのんびり栂池へ


















2011年6月10日金曜日

槍ヶ岳 ~槍沢 山スキー~

6/3~6/4 上高地~槍沢~槍ヶ岳~上高地

槍ヶ岳。北アルプスの盟主。見事、山容を直接表した山名。今回は残雪の槍沢をスキーで登り、播隆上人の発登頂に思いをはせた。

6/3 
上高地。小梨平を経て、なつかしい新緑の梓川左岸を行く。いつもながらの清冽な梓の流れ。心洗われるアプローチもよい。

槍沢ロッジを過ぎ、ババ平過ぎて雪も出てくる。槍はまだ遠く望むべくもない。
一歩一歩ただスキーを踏み出すのみ。一息ついて振り返ると尾根の向こうには常念岳。

初夏の槍沢をあえぎあえぎ、1200mのアルバイト。ようやく槍の穂先が眼前に姿をあらわす。かれこれ20数年ぶりか。
夏至近く、日暮れも遅い。最後の壁はガスの中、ばてた相方のスキーをシートラーゲン。重い。
雷鳥ののんびりとした鳴き声に励まされつつ、日暮れ前にようやく肩の小屋へ。

6/4
翌日はガスが槍を巻き、大槍を目指すも小槍で断念。ガスのなかをついて急斜面の槍沢にドロップ。昨夜は、風が強くウィンドクラストを心配したが、雪質もよくターンが決まる。標高差1200m、アルペン的な光景の中、ダイナミックに滑降だ。下部は徐々に晴れ、わずか1時間足らずでババ平に到着。

あとはスキーを担ぎ、運動靴に履き替え、にぎやかな河童橋へ。ついさっきまでのアルペン的な風景とは打って変わった下界の喧騒にしばしなごみ、2日間の充実した山行をかみしめた。


清洌な梓川の流れ。
その向こうに聳え立つ前穂高。


一息ついて振り返ると尾根の向こうに常念岳が。


6月の槍沢をスキーで行く。今年はまだ雪が豊富だ。


スケール感あふれる槍沢を滑降。下部はガスもきれ、快適な滑りとなった。



アグレッシブに攻める。


槍の肩から標高差1200mの大滑降はどこまでも続く


小梨平より。充実した山行を終えて河童橋の喧騒になごむ
ニリンソウの群生が新緑に映えてまぶしい。