2012年5月13日日曜日

八甲田山 山スキー

5/4 雨のため酸ヶ湯温泉で4停滞
5/5 ロープウェイを駆使して八甲田温泉ルート、銅像ルート、宮様ルートを滑る。ガスで視界効かず。
5/6 酸ヶ湯温泉(7:30)~仙人岱(8:30)~小岳・高田大岳コル(9:40)~高田大岳(11:00)~谷地温泉(12:00)

八甲田山。由来は湿地(湿地を萢(ヤチ)という)萢耕田山から転じた説。確かに湿地が多いが今回は、いずれもまだ雪の中だ。


酸ヶ湯温泉~仙人岱~高田大岳~谷地温泉

5/6 低気圧が予想以上に発達。八甲田への遠征最終日にやっと晴れた。でも、午後から再び雨の予報。早めに酸ヶ湯温泉を出て仙人岱に向かう。

仙人岱につくころはすでにガス。大岳の大斜面が見えるが今回は高田大岳東南斜面がメイン。時間との勝負なので大岳、小岳はスルー。八甲田山はどの峰もいずれも西斜面は樹林で黒く見えるが、東斜面は雪面で白く見える。すごく対照的。火山ならではの、この時期の八甲田の特徴的な景観だ。

仙人岱ヒュッテ。こんなところに一泊するのもいいかな。


大岳も東側は雪の大斜面だ(今回はパス)




高田大岳と小岳の間のコルからしばらくシールで登るが、樹林が濃くいため、シートラーゲン。
そして山頂直下、ハイマツの藪を漕ぐころ、雨がぽつぽつ。
コルから1時間半、標高差250mのアルバイト。山頂は風雨だが展望あるのが救い、今回は天気に恵まれなかった。

高田大岳西斜面。樹林が濃く、最後はハイマツの藪漕ぎとなった


高田大岳山頂より、北八甲田、大岳から続く山並み。東側は白一色だ。


こんなにも雪がないのかというくらいの中、夏道を下る。雨がふと止んだかと思うと、遠くに雷の音が響く。

ハイマツの中をしばらく下っていくとやっと雪渓が、そして谷地温泉に導かれる素晴らしい雪の斜面が現れる。下方には八甲田の平坦な湿原地帯、南八甲田から続く山並み。雷の音の狭間、一瞬の展望だ。

雨の一瞬の合間に展望が。

高田大岳東南斜面の大滑降。一枚バーンを飛ばす。今回の遠征で、やっと山スキーという感じだ。沢沿いのルートを取り、あっという間に谷地温泉の湿原へ。灰色の野ウサギが雪の斜面を駆け上っていった。

谷地温泉に向かって一枚バーンを滑降。

どこか北欧を感じさせる。

雷が近くなる、雨が強くなる。振り返ると霧の向こうに高田大岳の三角の雪渓。雨脚が強くなる中、谷地温泉の旅館に滑りこみ、今回の遠征をビールで締めくくった。


谷地湿原から高田大岳を振り返る。あっという間に山頂ははるか彼方となった。

下ると、少しづつ霧が晴れてきた。何とも言えない風情の八甲田山麓。