2012年8月27日月曜日

上越 万太郎谷井戸小屋沢 沢登り

2012.8.18
土樽(10:30)~万太郎谷折り返し地点(12:30)~井戸小屋沢出合(13:00)~ひょんぐりの滝(13:30~15:00)~小障子沢出合(16:00)

2012.8.19
小障子沢出合(6:00)~大滝(8:00)~二股(9:00)~稜線(11:30/12:00)~吾策新道登山口(13:00)

久しぶりの上越。万太郎谷井戸小屋沢。通常は日帰りだが、沢中泊で遡行。

8.18 
万太郎谷の白いナメからはじまる。午後は雷雨との予報だが、夏らしい日差しが照りつける。今日は水線通しに積極的に行く。オキドウキョウらしき淵を難なく突破。しかしこれをオキドウキョウとは認識せずに、素晴らしい渓相を突き進む・・・・何か違う。そう、井戸小屋沢出合を通り過ぎていたのだった。


30分ほど出合を行きすぎたろうか、取って返す道すがら、ぽつぽつと雨が。そして遠くから雷の音が。
万太郎の白いナメから始まる
 
水流に洗われた石の造形
 
オキドウキョウのトロ・・・も認識せずに通過
 

井戸小屋沢出合に戻るころは雨脚が強くなる。この沢は増水が早いと聞くので高台を探しながら登る。ちょうどヒョングリの滝の横で雨宿りの適地をみつけ、1時間半ほど停滞。

沢は一瞬の間に濁流となる。ヒョングリの滝はまるで黒部ダムの観光放水のようだ。

ヒョングリの滝もダムの観光放水のようになってしまった
平水に戻りつつあるヒョングリ
 
雨が上がるのとともに水も一気に引き始めたので遡行を再開。テン場を探すがよいところがなく、結局、小障子沢出合の小さなスペースにテントを張る。増水時の逃げ場を確認したあとは、薪集めに励む。火をつけるといつものゆったりとした焚火の時間だ。

空は晴れたり曇ったり。遠くに稲光を見るも雨は一時だけで、そのうちに星も見え始める。焚火は豊富な薪とともに延々と続いた。

小障子沢出合。小障子沢はまだ雪渓が残り、冷気を時折感じる。



8.19
朝一番、最初の難しいといわれるチョックストーンを空身でなんとかクリア。つづく2段の滝は高巻き。踏み跡も明快で懸垂もなく沢床に降りる。その後も滝はこれでもかと現れる。

なかなか微妙なバランスで登るのも多い。巨岩帯で体力を使う。そのあとは源頭の様相となるが滝はまだまだ続く。
微妙な滝が多い。ザイルを出してクリア。

すでに源頭の様相だが滝が続く

大滝、20m。右から登る。

大滝を過ぎ、二股を右に進むと黒い2段の滝。登り始めは右壁にルートを取るも途中から水流沿いに戻り、ハーケンを打つ。ホールドが細かい。最後は岩がハングしており、ハーケンを打ち、右に逃げてクリア。この後も見かけは楽そうだが、なかなか厳しい滝が続き、ザイルを出し続けてクリアしていく。高度が急速に上がり、振り返れば茂倉岳が大きい。

黒い滝。ホールドが細かく、ザイルを出して超えた。

振り返ると茂倉岳が大きい。

水が涸れ、水筒を満杯にして最後の笹の藪漕ぎ。腕が疲れてくる頃、稜線に飛び出した。とても万太郎山往復する気もなく、昼食休憩を取った後は吾策新道を汗だくになって下る。夏らしいカンカン照りの中、笑う膝を抑えながらなんとか登山口まで戻る。

車で関越道に向かう道すがら、川は水遊びの人が多く、まだまだ夏の真っただ中であることを実感しなんとなくうれしくなった。